えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

アメリカ文学

はじめてのガイブン 大人になるための20冊(+4)(後半)

後半 ニコライ・ゴーゴリ『外套・鼻』、平井肇訳、岩波文庫 ロシア文学。「ある朝目が覚めたら、鼻が自分より偉くなっていた」男の話です。訳が分からない? じゃあ、読むしかありませんね……。え、読んだけど分からなかった? なるほど。でも、それってそん…

はじめてのガイブン 大人になるための20冊(+4)(前半)

・このリストは、10代後半から20代初めで、外国文学をまだ読んだことがない、でもこれから読んでみようと思っている人(男女を問いません)を想定して作りました。 ・数ある古典の中から、「はじめて読む」のにふさわしいと思う作品を選んでいます。どれも有…

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』/-M-「スーパーシェリ」

これも「読んだ」という記録に。 ジェームズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』、田口俊樹訳、新潮文庫、2014年 原作発表は1934年。道路沿いの安食堂に飛び込んだ青年フランク(語り手)は、ギリシャ人の店主に店で働かないかと声をかけられる。フ…

『あしながおじさん』/シャルル・アズナヴール「世界の果てに」

「ガイブン最初の1冊」を探すなかで読んだ本の記録。 ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』、岩本正恵訳、新潮文庫、2017年 これは大学生ジェルーシャ・アボットの自立へ向けた成長の過程が、彼女の書簡によって描かれていく物語だ。ジェル―シャの姿は…

『夜の樹』

トルーマン・カポーティ『夜の樹』、川本三郎 訳、新潮文庫、2007年(18刷) 脈絡はあるのだけれど、間が空いてしまった。ようやく読了。 新潮文庫の『ティファニーで朝食を』、龍口直太朗 訳には、表題作の他に「わが家は花ざかり」「ダイヤのギター」「ク…