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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

妹はジョルジェット

K-Aさま、コメントをどうもありがとうございました。 こちらこそ今年もよろしくお願いもうしあげます。 試しにツイートしてみたのですが、埋もれてしまったかもしれません。 ルブランの出生証明書、原文トランスクリプトしてみましたので、 よろしければメー…

ノー・マンズ・ランド

モーリス・ルブラン、『ノー・マンズ・ランド』、大友徳明訳、創元推理文庫、1987年 Le Formidable Evénement は1920年雑誌『ジュ・セ・トゥ』掲載、翌年刊行の由。 英仏海峡に謎の竜巻出現で客船が次々沈没、という出だしはさながらパニック・サスペンス映…

三つの目

モーリス・ルブラン、『三つの目』、田部武光訳、創元推理文庫、1987年 Les Trois Yeux は1919年雑誌掲載、翌年単行本の由。 それはつまりアルセーヌ・リュパン絶頂期に、一方でこの純然たるSFが書かれたということで、 なんでおもむろにSFなのか文脈が分か…

ジェリコ公爵

モーリス・ルブラン、『ジェリコ公爵』、井上勇訳、創元推理文庫、1974年(2000年16版) Le Prince Jéricho は1930年刊行の由。 エレン・ロック、はたまたジェリコ公爵が実はアルセーヌ・リュパンだった、 と途中で言われてもあまり驚きはしなかったろうけど…

綱渡りのドロテ

モーリス・ルブラン、『綱渡りのドロテ』、三好郁朗訳、創元推理文庫、1986年 Dorothée danseuse de corde は1923年発表の由。 「訳者あとがき」にも述べられているように、リュパンものとの関連が色濃い作品で、 この度初めて訪れてその見事なお仕事ぶりに…

バルタザールの風変わりな毎日

モーリス・ルブラン、『バルタザールの風変わりな日々』、三輪秀彦訳、創元推理文庫、1987年 La Vie extravagante de Balthazar は1925年刊の由。 冒険など存在しない、という「日常の哲学」を唱える青年バルタザールの身に、 次から次にとありえないような…

カリオストロの復讐

モーリス・ルブラン、『カリオストロの復讐』、井上勇 訳、創元推理文庫、2007年(29版) 1934年、『ジュルナル』連載後、翌年ラフィットより刊行。 「今は亡き美貌と奸智に長けた悪の華カリオストロ伯爵夫人の恐るべき執念と復讐」 という大変魅力的な主題…

バーネット探偵社

モーリス・ルブラン、『バーネット探偵社』、堀口大學 訳、新潮文庫、1969年(12刷) これは古くて、新潮文庫がまだパラフィンだった時代物。 久し振りの「わし」がたまりませんな。 1927年、Lectures pour tous に3編掲載。 翌年、ラフィットより刊行時、短…

バール・イ・ヴァ荘

モーリス・ルブラン、『バール・イ・ヴァ荘』、石川湧 訳、創元推理文庫、1987年(18版) 『ジュルナル』、1930年連載。翌年ラフィットより刊行。 barre はここでは「砂州」とか「潮」の意味なので、これは「満ち潮荘」とでもいうんでしょうが、 それでは駄…

棺桶島

モーリス・ルブラン、『棺桶島』、堀口大學 訳、新潮文庫、1973年(12刷) ここまで来ると、さすがの私も古いだろう、とは思うんだけど。字が小さいぞ。 『ジュルナル』1919年連載。同年ラフィットより刊行。今は『三十棺桶島』で流通。 これは凄くて、人も…

八点鐘

モーリス・ルブラン、『八点鐘』、堀口大學 訳、新潮文庫、1981年(26刷) 別に頑なに偕成社を避けているのではまったくなくて、 古書でまとめて買っちゃおうかなあ、と思いつつ、その踏ん切りもつかぬまま、 ずるずる来て、なおさらどうもしようのなくなっ…

謎の家

モーリス・ルブラン、『謎の家』、井上勇 訳、創元推理文庫、1988年(18版) 1928年『ジュルナル』掲載で、翌年刊行。 (文庫のコピーライトは当てにならないとようやく学習。なんで27年になってんだ。) 出だしはなかなか意想外。おもむろに「遺伝」とかで…

緑の目の令嬢

モーリス・ルブラン、『緑の目の令嬢』、石川湧 訳、創元推理文庫、1988年(27版) ええ古本ですとも。刷っおてくれ。原書は1927年。 1 ものすごい美人が、何故か分からぬが悪事に加担してしまっているらしく、 あんなにも清純な顔をして、こんなことが成し…

二つの微笑を持つ女

モーリス・ルブラン、『二つの微笑を持つ女』、井上勇 訳、創元推理文庫、1974年(5版) 古本。頼むから増刷してください。1927年発表。 おもむろに一句。 怪盗紳士恋におちればただの人。 今回のお題はキプロコこと「取り違え」。 さしものリュパン君も、美…

赤い数珠

モーリス・ルブラン、『赤い数珠』、井上勇 訳、創元推理文庫、1999年(14版) 別に創元文庫に拘る必要もないのだけれども、というかやめときゃよかったな と思わないでもないんだけど。それはともかく、1934年作。 リュパン出てけーへんやん。 (扉には「ア…

特捜班ヴィクトール

モーリス・ルブラン、『特捜班ヴィクトール』、井上勇 訳、創元推理文庫、2001年(17版) いささか読む順番が間違っているんだけども。1933年作。 途中から、「これはつまりそういうことなのか」と思っていたら、 つまりそういうことだったので、あっさりし…

虎の牙

モーリス・ルブラン、『虎の牙』、井上勇 訳、創元推理文庫、2004年(24版) これまた前半はドン・ルイス・ペレンンナことリュパン危機一髪で、後半がリュパン大活躍。 なにに驚くって、第一次大戦中にリュパンはモロッコの外人部隊に入隊し、 その後、ベル…

リュパンの冒険

モーリス・ルブラン、『リュパンの冒険』、南洋一郎 訳、創元推理文庫、2005年(36版) これはしかし、私としてはもひとつ頂けない。 ヒロインのソーニア(表記が古い)に共感が抱けへんのと、 刑事部長ゲルシャールが哀れに情けなく、「公爵」の肩書に弱腰…

カリオストロ伯爵夫人

モーリス・ルブラン、『カリオストロ伯爵夫人』、井上勇 訳、創元推理文庫、2005年(38版) これは凄くて、抜群に面白い。出版は1924年。 二十歳の青年ラウール・ダンドレジーが謎の女ジョゼフィーヌ・バルサモと愛憎の関係の果て、 自らの才能に目覚め、成…

金三角

モーリス・ルブラン、『金三角』、石川湧 訳、創元推理文庫、2005年(23刷) 前半は主人公のパトリスが窮地に追い詰められる大サスペンス。 そこにリュパン登場で鮮やかな解決編が後半。舞台は1915年。原作は1921年。 3億フランの金をめぐってフランス大統領…

リュパンの告白

モーリス・ルブラン、『リュパンの告白』、井上勇 訳、創元推理文庫、2003年(39版) なぜかしらねどくいくい読めて、色男ってすごいなあ、と。 それはそうとご縁もあって、 ‰ö“aŽmƒAƒ‹ƒZ[ƒkEƒ‹ƒpƒ“ こちらでいろいろと学ばせていただきました。 若い頃…

813, 続813

モーリス・ルブラン、『813』、堀口大學 訳、新潮文庫、2005年(59刷) モーリス・ルブラン、『続813』、堀口大學 訳、新潮文庫、2006年(53刷) 最初が「アルセーヌ・リュパンの二重の生活」で 次が「アルセーヌ・リュパンの三つの罪」。 なんといっても後…

奇巌城

モーリス・ルブラン、『奇巌城』、石川湧 訳、創元推理文庫、2003年(47版) 高校生の素人名探偵ボートルレとリュパンの対決 だなんて完全に失念しておりました。Bacも受けずに何やってんだ と思わないでもないベル・エポックのぼんぼんではある。 相変わら…

水晶の栓

モーリス・ルブラン、『水晶の栓』、石川湧 訳、創元推理文庫、2005年(35版) のっけから最後までサスペンスが途切れず、上手くなりましたね と思わせる。リュパンが凄すぎるより、とことん彼を苦境に追いやった方が 話は面白くなる、ということかどうか。…

リュパン対ホームズ

モーリス・ルブラン、『リュパン対ホームズ』、石川湧 訳、創元推理文庫、2000年(53刷) エルロック・ショルメスをいつから「ホームズ」と訳すようになったのか 事情がよく分からないのが気になるところで、ルブルランはそれほど 本家を意識していたかどう…

怪盗紳士リュパン

モーリス・ルブラン、『怪盗紳士リュパン』、石川湧 訳、創元推理文庫、2003年(53刷) 十数年ぶりに読んでみて何を思ったか。 1907年にはすでに自動車が走り、リュパンはバイクに乗り、 電燈がともっていたことになんとなく驚く。プルーストの世界だなあと…