えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ミクロメガス、この世は成り行き任せ

つづいてヴォルテール。冒頭二編。
キーワードは「相対」につきる。
別の価値基準を提示することで、既存のそれを疑問に付すこと。
言い換えれば「外からの視点」によって相対化するということ。
コント・フィロゾフィックの典型といっていいだろう。
すこぶる18世紀的な想像力の用い方が今日には新鮮に映る。
それにしてもミクロメガスの身長8リュー=30キロには驚いた。
シリウスは今日のプラネタリウムにも登場したのだった。