2007-06-23 畜犬談 日本文学 モーパッサンが猫なら、太宰は犬、というわけだかなんだか なんしかめちゃくちゃ面白い。笑いが止まりません。 太宰治「畜犬談」『太宰治全集』3巻、ちくま文庫、2001年、引き続き。 私は、犬については自信がある。いつの日か、必ず喰いつかれるであろうという自信である。私は、きっと噛まれるにちがいない。自信があるのである。 (43ページ) という気張った出だしから、ずーっと最後まで、誇張によってかもされるユーモアが絶妙。 いやもう、実にうまいんだ。