えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

香水

パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』池内紀 訳、文春文庫、2007年(10刷)。
開放感にひたって本屋で購入して電車で読み始め、
たいそううまいし、訳文がまたとても生きがよろしいので、すいすい読んでしまう。
なんとまあ奇想天外な物語なこと。
どうでもいいけど大層ミゾジニーな作品だなあと思っていたら、なんのことはなく
ミザントロピー全開で終わるのだった。そういう作品(のほう?)がたいそう評判になる
というのも、皮肉なんだかなんなんだかよく分からない話だと思う。
個人的にはあんまり18世紀の匂いがせず、むしろ16世紀ぐらいの雰囲気に感じたのだけれど
どうなんだろう。その辺がちょっとだけ疑問でした。なんも自信のない感想ですけど。