えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

書く前に読む

散髪。
そもそも韻文の『リュヌ伯爵夫人』はよく考えてみると三単一の規則を順守しているのである。
モーパッサンが形式・様式に美を認めていたのはある程度まで確かだと思うし、
モーパッサンはボワローをよく引いてもいる。彼にはにわかに信じがたいくらい古典主義的な面がある。
ということで『詩法』を急遽読んだり、
そもそも問題は不貞にあり、すなわち結婚制度に対する異議申し立てである
という点に力点を置くなら、この問題は後の小説作品にもダイレクトにつながるのだな
ということを改めて考え直す必要がある、ということで
モーパッサンと「女性」に関する論文を読み直したり、
そんな一日。書くために読む。それが仕事だ。
しかしそう考えるとにわかにデュマ・フィスの存在が気にかかったりして、
勉強には際限がないのでむつかしい。