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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

詩の本

文学研究

項目を立てるほどのことはないけれど、最近立ててないので。
一時期集中的に詩の勉強をしたのはもう二年前のことで、今やどうにかシラーブが数えられるだけに
なり下がったのではあるが、しかし詩法はちゃんと勉強するとものすごく奥が深くて面白い
ということは知っている。比較的最近の本で初心者お勧めの二冊が以下。
Brigitte Bercoff, La Poésie, Hachette, coll. "Supérieur", 1999.
Jean-Michel Gouvard, La versificaton, PUF, coll. "Premier Cycle", 1999.
もっと読みやすい教科書はごろごろ出ているけれど、韻文詩とはなんぞやという掘り下げの深い前者と、
詩法に関して具体的に網羅している後者は、どちらも読みごたえがある。
しかし私の経験からいうと、
詩をいくら「分析」しても、その詩がいい詩なのかどうなのかという「評価」にはいきつかない
ということがある。もちろん詩人は断固として良し悪しを判断してはばからないものであるが、
このリズムが、とかこの豊かな韻が、というところに結局行き着くので、分析の域を超えている。
世の詩の分析の教科書は、すぐれた詩を選んできて、それをあれこれ分析した結果、
ほらいい詩でしょ。というのであるが、そういうのはちょっとずるくて、
じゃあ無名の詩人(たとえばモーパッサン)の詩句をとってきて、ええか悪いんか
あんたらはっきり言えるんかい。と、だんだん私は言いたくなってきたものであった。
ま、詩が「分かる」か分からないかは教養の問題である。歴史と文化と社会の問題である。
あたら異邦人がちょこちょこ勉強したくらいで分かるもんではない、のであるだろう。しくしく。
ま、詩を専門にしてる人はみなさんおっしゃる通り、
詩は難しいのである。またおざなりだな。