えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

校正はつづく

終わったー、と思ったら次の校正のお仕事を頂いてしまう。
これがなかなか硬派なもので、あちこち読めない漢字に遭遇する。
ので己が無知を顧みず、ルビを振らせてもらっちゃおうと思うわけである。
これを機に覚えられれば、私も一つ賢くなれるのであるけれど、いやもう忘れるのの早いこと。
というわけでここに挙げておこう。
僻説(読めたけど自信なかった。謬見のこと。)
白皙(ちゃんと変換されて悔しい。色白のこと。)
須臾(これは出ないぞわはは。暫時のこと。)
髀肉の嘆(馬に乗れなくて腿肉が太っちゃうのを嘆くのだそうで。『蜀志 先主伝』蜀の劉備の故事。)
遑(あ、出る。これは暇と同じ読み)
瓶盞病(広辞苑(後出)にも載ってないぽい。酒好きは覚えよう。)
淋漓(これも出る大したもんだけど悔しい。墨痕淋漓たる、と使う。したたるさま。)
剣戟(チャンバラですな。こんな字とは知らず。でも出る。)


あ、さて。正解を書かないでおくと今はむふふであるが、自分でも忘れるに違いないので
順番に読みを記すと、
へきせつ、はくせき、しゅゆ、ひにくのたん、いとま、へいさんびょう、りんり、けんげき
である。
あとは孜孜として倦まず怠らずに勉学に勤しむべし。なんちって。


ちなみに私が頼ったのは最近発掘された『広辞苑』第一版第二十五刷、昭和42年発行、2500円である。
岩波書店には済まないが、親子三代にわたってお役立ちなのでした。
こちとら百年前の本が相手の仕事なので、1967年の本なんて、まだ若く見えるのねこれが。