えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ベラミ賞とは何だ

10年ばかし前に Prix Maupassant というのができて、優れた短編に
賞を与えるものだったけれど、今も続いているのかどうか寡聞にして不明。
いずれにせよもう一つインパクトに欠けたのは悲しいけれど、
そもそも発表の場が限られている今のフランスで、短編が隆盛するの
はちと難しいようにも思われる。
ところで昨年から今度は「ベラミ賞」ことPrix Bel-Ami なるものが
作られたそうで、今年が二回目。
Bienvenue sur le blog du Prix Bel Ami - Le Prix Bel Ami récompense l'auteur(e) d'une biographie ou d'un roman retraçant un destin de femme remarquable.
今年の受賞作は
Victoria Ocampo, Drieu, traduit par André Gabastou, Bartillat, 2007
だそうである。
ヴィクトリア・オカンポはアルゼンチンで雑誌 Sur の編集長を務めた人。
なんでもこの賞は女性を描いた作品に与えられるそうで、受賞作は文字通り、
ドリュ・ラ・ロシェルとの恋愛を語ったもの。
それにしてもなんでそんな賞がよりによって「ベラミ賞」なんであろうか。
実はこれは、サン=ジェルマン・デ・プレにある「ホテル・ベラミ」が絡んでいるから
らしく、むしろホテルの宣伝の意味合いの方が強いみたいだ。
というわけでモーパッサンと関係あるような、ないようなお話でした。