えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

試験

さあいよいよ、ようやく試験の日です。
みんな、充実したよい夏休みを。
遊べよ、学生諸君。


DVD一本目の最後は「酒だる」"Le Petit Fût" 30分もの。
ノルマンディー方言が相変わらずむずかしい。
原作にほぼ忠実で、貪欲者どうしのやりあいがいい感じで出ている。
シコのとっつぁんがマグロワール婆さんを、実の子どもの
ように大事に思っていた、とうそぶくあたりがドラマ特有で、
偽善というか体面の取り繕いぶりがくっきりしている。
最後のところの泣きながら笑いが漏れてしまう表情は絶妙。
ラストシーンは、シコが婆さんの墓にブランディー
注ぎかけながら「これが好きだったんだろう」と呼びかける
ところで、墓標には Anastasie Magloire 1801-1887
と書かれていたりする。婆さんの年齢が原作より実は上、
てなことに気づくのがマニアさんの見所か。
監督は Claude Chabrol。