えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

CGってすごい

実は『20世紀少年』を鑑賞。
原作にたいへん忠実なことに感心する。
今時のCGってすごいのねえ、とさらに感心。
予想以上に満足いたしました。続きが楽しみ。


ヴィヴ・シムソン、アンドリュー・ジェニングズ、『黒い輪 権力・金・クスリ オリンピックの内幕』、広瀬隆 監訳、光文社、1992年。
タイトルを見たときは大丈夫なのだろうかと若干心配するものの、
気骨あるイギリス人ジャーナリストが、オリンピックの内幕を暴くという
たいへん正当な力作ジャーナリズム作品。
バルセロナ五輪の年であり、すなわちサマランチ絶頂の頃である。
要するにIOCとかNOCとかIFの「上のほう」はものすごいこと
になっていたらしい、ということがよく分かる。
ところで解説に監訳者が、著者のイデオロギー的偏向に疑義を呈した
上で、裏の裏、というか上の上はもっとすごい、ということを示唆
しているのも見逃せない。これはまさしく雲の上の世界だ。
それはともかく、
剛腕サマランチなくして、五輪の存続はなかったかもしれないのであれば、
功罪あわせて議論されるべきであろうし、著者らの批判が一方的に過ぎる
ということはまあ考えてよい点であろう。
とは思うものもほんにまあ、魑魅魍魎が跋扈する異界のごとくであった。