えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

コルネイユ

毎日へろへろ。冬休みはまだかいな。
教えてもらったコルネイユiTunes Storeでご購入。
いまどきのコルネイユはピエールではないのだ。
相変わらずメモだけ。
アイザック・アシモフ、『ファウンデーション対帝国』、岡部宏之 訳、ハヤカワ文庫SF、2005年(16刷)
前半は肩透かしのような落ちでありり、と思うも、後半は予測のつかない
展開のまま第一ファウンデーションが破れてしまって驚いた。
当然、休む間もなく、
アイザック・アシモフ、『第二ファウンデーション』、岡部宏之 訳、ハヤカワ文庫SF、2005年(14刷)
へゴー。ものすごい心理戦で誰が敵だかまるで分らない。
実にまあ理科的な知性とはかくあるべしや、と。
ブッツァーティ、『神を見た犬』、関口英子 訳、光文社古典新訳文庫、2007年
ロダーリともプリーモ・レーヴィともまた違った作風で、
ペシミズムが通底しているのは、やはり戦争があったからだろう。
神を見た(らしい)犬ガレオーネの存在におびえた村人たちはいつしか
すっかり道徳的な暮らしをするようになってしまう、という表題作の
アイロニーも、なんというか底光りしている。
「一九八〇年の教訓」にも人間の蛮行への風刺が効いているが、これと
「秘密兵器」は冷戦を題材にとった傑作。
圧巻はやはり「戦艦≪死≫」か。「聖人」ものも良し。