えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

つむじ風

月一マラルメ、のあと西中島南方
"Billet", The Whirlwind, 15 novembre 1890
の乱暴な拙訳

短信


帽子の黒い飛翔に従う
通りを占領するように、些細なこと
についての突風ではなく。
かわりに現れ出るのは一人の踊り子


泡となって散る、モスリン
あるいは、高揚の旋風
膝でそれを舞い上がらせるのは
まさしく我々が糧として生きてきた娘


彼を除いて、繰り返し叩かれたすべての者にとって、
才気ある、酔いしれた、不動の女
チュチュでもって雷のように打つこと
他のことには気をもむこともない


彼女のスカートの陽気な空気が
ホイッスラーを扇げるかどうかの他は。
(Mallarmé, OEuvres complètes, Pléiade, t. I, 1998, p. 34.)

まあ解釈には色々と問題はあるけど。ちなみに
「素晴らしいと同時にダンディーです!!」とホイッスラーは書き送っている。
でまあ、モスリンでチュチュなのでバレエには違いなかろうが、
最後の二行は、もちっと大衆的なイメージも案外あるんでないの、
ということで、個人的にはカンカンか?、と思ってみた次第。