えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ボヴァリー夫人

Madame Bovary, 1933
ジャン・ルノワールが編集した時点で3時間あったものを、誰がどう手を入れたのか
大幅に短縮されて99分。これがまたずいぶんいい加減な仕事で、とりわけ
前半のぶつ切れは、原作知ってなきゃついていけまい。ボヴァリー夫人ならそれでも平気なのか。
ガストン・ガリマール肝入りだったわりに、そのへんよく分からん。そりゃこけるがな。
ヴァランテーヌ・テシエは「年をとりすぎていた」とパッケージにもかかれる通りながら、
しかしヒステリーというか病んだ感じのエンマを好演してると思う。
地味なぐらいに淡々としているところが、実はよい映画なのかもしれませんでした。