えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

チート

The Cheat, 1915
脈絡のなさすぎる二本立て。いちおう予習を兼ねて。
40分強のサイレント映画にして、知る人はみんな知ってる有名作品。セシル・B・デミル監督。
おおこれが早川雪州の噂の妖しい魅力というものであったか、と納得。
私が見たのもビルマ人アラカウ変更後版であるが、しかしまあ、
ビルマでも日本でも何も変わっとりはせん。障子が変だった。
これをして「国辱」と騒ぐというのも、大仰な時代であったことよのお、と。
そりゃまあトリイ改めアラカウは悪い男ではあるが、ハーディー夫人が軽率なのが
いかんのでしょがそもそもは。それであの大団円もあるまいて。
ていうのは、もしかしてアジア人的反応でありますか。そうかもしれん。
そうそう、裁判のシーンの前のところに、キップリングの
「東は東。西は西。互いに相まみえることはなし」
の文句が挿入されていることを、忘れてはいけません。