えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

赤い数珠

モーリス・ルブラン、『赤い数珠』、井上勇 訳、創元推理文庫、1999年(14版)
別に創元文庫に拘る必要もないのだけれども、というかやめときゃよかったな
と思わないでもないんだけど。それはともかく、1934年作。
リュパン出てけーへんやん。
(扉には「アルセーヌリュパンのよき理解者である一風変わった予審判事のルースラン」
て書いてあるけど、本文にそないなこと出てきませんぜ旦那。)
容疑者に丁丁発止やらせているうちに、いつしか事件が解決してしまい、
ルースランはちと影薄いんでないの、という気がしないでもなく。
ルブランもすでに70歳。熟練の腕前、というものではありましょう。