えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

戦艦バウンティ号の叛乱

Mutiny on the Bounty, 1935
監督はフランク・ロイド。
チャールズ・ロートンにもクラーク・ゲーブルにも文句をつける気はさらさらない
(あんな厭な人の役を実にうまく演じてますねチャールズ・ロートン)のだけども、
今の私の目にはこれ、アングロ・サクソンの夢と欲望がそのまんま溢れでてる映画に
しか見えず、それはまあハリウッドの大作映画がそうでなくてどうするか、という話ですが、
結果的に植民地主義丸出しであって、ずいぶんまた分かりやすい話ではある。
つまりは大英帝国海軍万歳という結論も、そういう時代ということでいいですか。
ドラマがあってアクションがあって、そいでエキゾチックなロマンスもあり、
(二人のヒロインはハワイ出身とヒスパニックの女優さんのようで、
ついでに記せば、撮影の多くはカリフォルニア沖で行われたらしい)
ハリウッドが放っておかない題材なのも分かるけど、
戦後にも二回もリメイクするなんて、よっぽど好きなんだということでよろしいか。
まことタヒチは「夢の楽園」でありつづけるということなんだろうか。