えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

インドへの道

A Passage to India, 1984.
もちろん、デヴィッド・リーン
読んでしまうと意識せざるをえないので、「原作物」というのは読まずに観るのが
正しいのかもしれないが、読んだ方がよく分かることもまああるわけで。
第三部「神殿」が15分だなんて、とか。
原作では洞窟の場面はアジズ視点なので、その限りで謎はないが、
映画ではそこで何があったのかは、法廷の場面までは観る者にも分からないように
なっている、というようなことにも気づく。
開始から47分あたり、アデラが一人自転車で寺院を訪れる場面は原作にはない。
カルチャー・ショックを見せるために追加されたものであろう、とか。
それはそうと観ている間中、
ものすごくよく撮れているという思いと、
フォースターの深さにはさすがに届くことはできはしまい、という思いが交錯しつづける。
思い半ばのままに。
それはそうとクレジットを見るまで、ゴドポールがアレック・ギネスとは気づかなんだ。
ほんまですか。
アラビアのロレンス』ではファイサルを演じてるので、そんなもんかいな。