えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ソルジャーブルー

Soldier blue, 1970
ラルフ・ネルソン監督。
西部劇の概念を覆す、アメリカン・ニューシネマの問題作、と。
インディアンは悪ならず、という理念を明確に打ち出していて、
ある意味大変分かりやすく、撮られるべくして撮られた作品、という感じが濃い。
キャンディス・バーゲン(クレスタ)とピーター・ストラウス(ホーナス)の二人の
ロード・ムービー的展開はよく出来ていて、それが最後のインディアン虐殺の場面
の残酷さをこれ以上ないくらいに印象づける。
西部開拓の物語を問題に付すと同時に、
この映画はベトナム戦争に対する批判の意味を担うことにもなった。
言葉にもならんわさ。