えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

さよなら子供たち

Au revoir les enfants, 1987
ルイ・マル監督。
しかしまあ、ハリウッドならいくらでも盛り上げて見せようところを、
これはまたなんとも地味な、もとい「静かなトーン」の作品であることよ。
占領下のキリスト教の寄宿学校に転校してきた少年と、次第に友達になるも
実は彼はユダヤ人であることが分かり、そして1944年の1月のある朝・・・
という、ルイ・マルの自伝的作品。3人の子供と校長先生の話は事実だという。
この映画を観ると、占領下の様子がたいへんよく分かる。
悲劇と呼ぶしかないような、痛ましい状況があったのだ。
いまさらだけど。
余談二つ。
冒頭で子供たちが行列してA la claire fontaine を歌ってた。
『プチ・ニコラ』を読んでると頻繁に chouette という語が出てくるんだけど、
この映画でも言うていた。今は死後だと思うんだけどどうなのか。
「イカす」ってか。