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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

トンネル

Der Tunnel, 2002
ローランド・ズゾ・リヒター監督。
1961年、壁ができあがっていく西ベルリンにて、東側にいる家族を迎えるために、
145メートルのトンネルを掘った人たちの、実話を元にした作品。
筋は単純なようなものながら、なかなかどうして脚本が実にうまく、
それぞれの人物にドラマあり、サスペンスフルなことったら、もう凄い。
(ここのところ、心臓悪くなりそうな映画ばっかりだ。)
167分ありますが、こいつは一見の価値ありますぜ。


とはいいながら。
思うにつけ、イデオロギーという点だけから考えると、
この映画、実は007と大差ないようにも思われる(007にさして悪意はないつもりなんだけど)。
その気になれば西独時代にだって作れただろう。
というか、あの頃のほうが作りやすかったのではなかろうか。
今日、東にずっと暮らしていた人たちが、この映画を観てどのように思うのか、
私には、もう一つうまく想像できない。
今、「ドイツ映画」に本当に撮ってほしいものは、こういうのとは
ちょっと違うんではないのかな、という風に思わなくもないのでありました、とさ。


しかしまあどきどきしたんですが。