えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

シャヴァンヌへのオマージュ

月一マラルメ。やれ嬉しや大賑わい。
『プリューム』紙、1895年1月15日付、ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ特集号。

オマージュ


この音なきものに口を当てられた
蒼穹の喇叭に触れる
暗い拳を痙攣させるほどに
かじかんでさえいるどんな曙の女神も


牧人を持つ 瓢箪
杖にぶら下げ 強く打ちつける
その未来の足取りに沿って
豊かな泉が湧き出でるまで


そのように 先駆けて 君は生きる
おお孤独なるピュヴィ
ド・シャヴァンヌ
         決して一人ではなく


時代を導き 飲ませるのだ
君の「栄光」が明かした
経帷子なきニンフのもとで
(Mallarmé, OEvures complètes, Pléiade, t. I, 1998, p. 40.)

先駆者の後にこそ時代の世が明け、人々に詩の泉の在り処を告げ知らせるのだ、
ということだな、と、えらく早々と納得してしまったが、
えーと、それでよかったのかいね。
竜之介さんコメントありがとうございました。
お返事は翌日まわしで失礼をば。