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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

小曲(好戦的な)

マラルメ

月一マラルメ
1895年2月1日『ルヴュ・ブランシュ』に時評「行動」のエピグラフに掲載された作品。
デマン版詩集からは除外された。
例によって、やけっぱちな翻訳もどき。

小曲
(好戦的な)


黙っているのでないなら 私に相応なのは
感じていること 暖炉のそばで
軍隊のズボンが
足のところで 赤く染まるのを


侵入 私はそれを窺っている
無垢なる怒りとともに
それはまったく正当な 細棒のもの
兵士達の白手袋に握られて


裸であれ、固い皮つきであれ
チュートン人を打ち据えるためではなく
別の一つの威嚇として
結局 私にどうしろというのか


共感に狂いたつ
あのイラクサを短く刈り取ること
(Mallarmé, OEuvres complètes, Pléiade, t. 1, 1998, p. 59.)

「行動しなければいけません」といきり立つ若者に対して、
詩人なら「書きたまえ」「出版したまえ」と諌める一文の前に付されたこの小詩は
対独報復の思潮をふまえつつ、それをはぐらかす風に展開される。
「細い棒」は鞭かもしれず、バチかもしれず、指揮杖かもしれず、
あるいは暖炉にくべる薪か、火かき棒のようなものかもしれず(でもお箸ではなかろう)、
なんやよう分からんので、結局、細棒。
最後の二行もたいがい謎ではあった。


夜はとり屋。
帰り路にFさんよりヒゲについて貴重なご意見を伺う。
いつか「ヒゲ考」をものしたい。