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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

光になった日

フランス文学

がんばれ猫4

本日おもむろに光ファイバーになった。
なにか変ったんだろうか。


モーパッサンのクロニックは全然訳されてこなかった。
と常々不平を漏らしているのだけれど、その状況下、これは大変に貴重。
「役人」、鹿島茂 訳、バルザック『役人の生理学』、ちくま文庫、1997年、225-234頁。
ということを思い出し、ぱらぱらと読み返す。
と、本題のバルザックが実に面白い。

 なるほど、お役所仕事にはいろいろと欠点はあるだろう。いわく、仕事が遅くしかも態度が横柄である。政府の行動を束縛しすぎる。多くの計画を握り潰してしまう。進歩を阻害する、等々。だが、ひとつだけフランスの官僚機構が実際に役にたっていることがある。すなわち、文房具商をうるおしていることである。たしかに切り盛り上手な主婦と同様フランスの官僚機構はいささかケチなところはあるかもしれない。しかしいついかなる時も、金の使い道については立派に弁明ができるのである。
 我国の政治的な家計簿たる官僚機構のお値段は六千万フランである。しかし憲兵隊はもっとかかっている。にもかかわらず、泥棒の被害は跡をたたない。裁判所、刑務所、警察は同じくらいの予算を使っているが、なにひとつわれわれに利益をもたらすわけではない。以上の故をもって、役所とその厳めしい報告書に対して、われわれはここで心から万歳を三唱したいと思う。
バルザック『役人の生理学』、鹿島茂 訳、ちくま文庫、1997年、27-28頁)