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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

一九八四年

イギリス文学

ジョージ・オーウェル、『一九八四年』、高橋和久 訳、ハヤカワepi文庫、2009年(2010年10刷)
物資の窮乏とか監視体制のありかたとか、80年代のソ連・東欧を想起させるところが
いかにも凄いながら、一番見事だと思うのは「ニュースピーク」の発想で、
思想統制を完璧なものにするために、言語そのものを改変してしまうというのは
実に怖くも説得力のある話であった。言葉が存在しなければ、そのものを考えることはできない。
それにしても凄絶に暗い結末。
とりあえず、こんなでなくてよかった、とか素朴に思う。