えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

散髪の後

森薫さんの『エマ』を7巻までようやく読み終える。
世紀末イギリスを舞台に、身分違いの恋を主題にした物語は、
まさしく19世紀のメロドラマそのまんまなのが凄い。
ど真ん中直球の恋愛物語を、見事な画力が支え、かつ盛り立てており、
たいへんに読み応えがあります。
21世紀の日本にこんな漫画が登場してくることの意味合いを
もっともらしく説明づけたい気にもなるけれど、
どう転んでも辛気臭くなるので、やめておこう。
私はエレノアが一番好きですね。ええそうですとも。