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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

Mathieson『女の一生』

A Woman's Life, by Guy de Maupassant. Translated from the Latest French Edition, London : Mathieson & CO., LTD., n. d.
「食後叢書」ことAfter-Dinner Series を出していた Mathieson
(これはマシエソンと読むのでよろしいのですか)
からは Bel-Ami も1900年頃に出ていることは
分かっているのであるが、実は『女の一生』も出ていたのである。
体裁は「食後叢書」と同じ、いかにも廉価版。訳者名は記載なし。
表紙の絵もいまいち意味不明。ジュリヤンとロザリーなんだろうか。
ちなみに、表紙見返しには、"SHIHODO SHOTEN FOREIGN BOOKSELLER HONGO, TOKYO" のシール。
ふーむ、ふむふむ。
て、別に何がどうなるわけでもないのだけども、いささか嬉しい。
ところで表紙には NEW TRANSLATION とも書かれているが、はたしてこれは信用できるのか。
女の一生』の最初の英訳は、おそらくは
Maupassant, A Woman's Life, London : Vietelly & Co, "Boulevard Novels", vol. VIII, 1888 (1887).
であるが、これには "Translated from the latest French edition" の記載があると、
モーパッサンのビブリオには載っている。
わざわざ同じ言葉を載せるというのも訳が分からないが、
案外、中身は同じという可能性は捨てきれない。
訳者名書いてないのがいかにも胡散臭いし。
なにはともあれ、気長に探していれば、「食後叢書」と対面できることもあるやもしれぬ。
という希望の持てる話ではあるまいか。

"After all, life is never so jolly or so miserable as people seem to think." (p. 248.)