えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

日々はどんどん過ぎる

昨日は貴重な祝日。
漢字テスト採点して、『スパニッシュ・アパートメント』見直して終わる。
東欧拡大後版の同種の映画を、誰か撮らないものかしら。

相変わらず焼刃付けまくり。あるいは、付け刃焼きまくり。
庄司克宏、『欧州連合 統治の論理とゆくえ』、岩波新書、2010年(4刷)
藤井良広、『EUの知識』、日経文庫、2010年(15版1刷)
EUについてもう少し軽い読み物があってもいいと思います。
宮田律、『アメリカ・イラン開戦前夜』、PHP新書、2010年
これは実は最後まで読み切れんかった。
大野晋、『日本語の教室』、岩波新書、2009年(8刷)
これの「質問7 日本語の詩に脚韻がないのは何故ですか」に、
亡くなる直前の中村真一郎が、
「大野くん、君に言っておきたいことがある」
と話しかけた、というエピソードが書かれている。

「日本語では脚韻を踏んだ詩はできないというようなことを君は言っているらしいけれども、ヨーロッパでも、ある国ではそれまで脚韻を踏めなかったのが、詩人の力によって踏めるようになったという事実もある。それぞれの国でそのようにして脚韻を踏む詩ができてきたんだ」。
(80頁)

中村真一郎は最後まで、日本語詩に脚韻を導入できる可能性を信じていた、
という事実が、まことに感慨深いでした。