えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ホテル・ルワンダ

Hotel Rwanda, 2004
テリー・ジョージ脚本・監督。
実話を元にしていながらも、
次から次にと降りかかる絶体絶命危機一髪の状況をくぐりぬけていく様が、
実にもうサスペンスに富んでいて、並のアクション映画よかよっぽど「面白」く、
はじめはその場しのぎでもっぱら自分のことしか考えていなかったホテル支配人が、
まるで腑抜け(にしか見えない)国連に見捨てられたところから、
難民皆を救うという使命に命をかけるようになっていく、という「成長」の物語としても、
家族愛を描いた作品としても、まことに大変によく出来ている、
ということはどういうことなんだろうか、といささかなりと思いつつも、
監督は断固としてエンターテインメントであるべきだと述べているので、
確かにそうだからこそこの映画は広く観られたという事実をもってすれば、
これはこれでいいのだろうとも思いながら、いずれにせよ、
これだけの映画を作り上げたエネルギーに脱帽する。
全編英語なのは、今時減点要因だと私は思うのですけども、仕方ないですか。