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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

グエムル 漢江の怪物

괴물, 2007
ポン・ジュノ監督。
遂に観た。やっと観た。
単純なお話なのに予想を裏切る展開のさせ方が実にうまく、
シリアスなのに笑えてしまうところも素晴らしくて、
最後まで一気に見せます。
グエムルが大きすぎない、というところが絶妙なポイントだと思いました。


なんと言おうか、他の国には見られない活きの良さを韓国映画に感じつつ、
2010年ももうすぐ終わりを迎える。
いろいろ思い残すこと多い年とはなりましたが、
年が開けたら心機一転、また映画観ようと思います。違うか。
おおモーパッサン、ああモーパッサンよ。
心苦しさに最近入手した本二冊のご紹介。
Au siècle de Maupassant. Contes et nouvelles du XIXe siècle, Omnibus, 2010
フランスのテレビドラマシリーズ Chez Maupassantモーパッサンの家で」 とそれに続く、
Au siècle de Maupassantモーパッサンの世紀に」の原作を集めたアンソロジー。
後者のSaison 1 はDVDを購入しながら未見なのですが(Saison 2も既に出ている)
ガボリオ、ゾラ、クルトリーヌ、ドーデ、ラビッシュ、バルベー・ドールヴィイー、バルザックユゴー(1)
ガストン・ルルー、ルナール、ジップ、ミルボー、アルフォンス・アレー、フランス、ウージェーヌ・シャヴェット、フェイドー(2)
という実に渋い面々がそろっておりまして、モーパッサンに限らず、
19世紀後半フランス小説好きにはまことに垂涎のコレクション(なら早く観ろと)
になっております。
そしてなんと、Chez Maupassant のシリーズは、
既に第3シーズンが決定しており、2011年春に放映予定なのである。
まことモーパッサンは今でも庶民に愛されていることの証でありましょう。
めでたい。
Henri Mitterand, Maupassant Paris-Normanide, Hazan, 2010
こちらは、絵画とモーパッサンの文章で19世紀のパリ・ノルマンディーを辿る一品。
本がでかくて重いながら、眺めているだけでも楽しい。
まさしくモーパッサン印象派と同じ時代に生きた作家であります。


振り返ると、昨年の締めは金城一紀だったのであるが、
なれば今年の締めはハリール・ジブラーンとしたいのだけれど、
目下、原文アラビア語は私には探索不可能。どなたか原典をご教示ください。
フランス語訳はおよそこんなの。

La Terre est ma patrie, et l'humanité, ma famille. - Khalil Gibran

英語はちょっと訳が定まってないようで。およそこんなの。

The whole earth is my birthplace and all humans are my brothers. - Khalil Gibran

いちおう仏訳に従っておくと、つまるところは
「地球こそ我が故郷。人類こそ我が家族」
である。ハリール・ジブラーンはレバノン出身、アメリカで暮らした詩人。
グローバリズムの21世紀、これに勝る標語はあるまい。
ではこのへんで。
皆さまどうぞよいお年をお迎えください。