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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

韓流、時間切れ

にわか韓流も今日でとりあえず時間切れ。
観た作品の名前だけ列挙。
猟奇的な彼女』、クァク・ジェヨン監督、2001年。
チョン・ジヒョンチャ・テヒョン
ツボを押さえて実によく出来た作品。落とし所が絶品です。


『デイジー』、クァク・ジェヨン脚本、アンドリュー・ラウ監督、2006
チョン・ジヒョンチョン・ウソンとイ・ソンジェ。
オランダを舞台に刑事と殺し屋と絵描きの女の恋物語
チョン・ジヒョンが見たくて観ました。これぞ分かりやすいにわか韓流ぶり。
べたな設定とは思いながら、けっこう(というか相当に)みせられました。


僕の彼女を紹介します』、クァク・ジェヨン監督、2004年。
チョン・ジヒョンが見たくて観ました。以下同。
『猟奇』の後というのを意識して作られてる点で、続編と言えなくもない。
これがしかし相当な無茶ぶりで、ついていけない人はたくさんいるでしょう。
が、しかしまあ2時間しっかり見て、もうそれしかないっすね、と納得させてしまうような力技がすごい。
思うにこの監督にとっては「思いの強さ」だけが問題なので、
だからキスシーンさえなくていいし(ていうかないほうがいいのか)、
究極的には片方が死んでしまったって、なんとかなるというものなんだろう。


『悪い男』、キム・ギドク監督、2002年
しかしさすがにジャンル映画ばかり観てると限界が来るので、
おもむろにキム・ギドク
これはしかし、ほんまに凄かった。
相当無茶苦茶な話なのだけど、極限的な設定のもとに、
愛とか幸福とかの既成概念に切り込むその切り口の深さは瞠目もので、
この映画が好きとは私はよく言わないのだけれども、
訴えかけてくる度合いと、考えさせて悩ませる強度に恐れ入りました。


『ラブ・インポッシブル〜恋の統一戦線〜』、チョン・チョシン監督、2003年
わはは、おもむろにマイナーなところに突撃してしまう。
南の男性と北の女性のラブコメですが、
脚本はへろへろ、演出はべたべたの見事なB級ぶり。
さはさりながら、これ以上はないという超ストレートな、
金正日もびっくりのハッピーエンドに落とし込む、その楽天主義にはぜひとも一票さしあげたい。


春の日は過ぎゆく』、ホ・ジノ監督、2001年
イ・ヨンエとユ・ジテ。

女と猫は人が呼ぶ時には来ないで、呼ばない時には来るものですが
メリメ、『カルメン』、杉捷夫訳、岩波文庫、2009年89刷、49頁

という太宰治も好きだった文句さながらに、
移り気な女心に翻弄される男性の、苦く切ない失恋物語を、抒情的かつ感傷的に描いた作品です。
なんていうか国際映画祭向きな作品、というところはあります。
良い作品だと思うのだけれど、大変個人的には、
クァク・ジェヨンに後半の脚本書いてもらって、力技のハッピーエンドにしてほしい。
というのは、まあ私がお子さんだということだけのことですが。


そういうわけで、すこぶる単純な私は、
チョン・ジヒョンの「ぶっ殺されたい?」が理解できるように
ハングルの勉強したい、とか思うのでありましたとさ。
ついでながら、
『「映画ファンのための」韓国映画読本 "男目線のコリアン・ムービー・ガイド"』、ソニー・マガジンズ、2007年
はたいへん良書で読み甲斐がありますが、かくしてすっかり耳年増(用法が不正確)
と化したにわか韓流熱は、はたしてすぐに冷めるのか否か、これいかに。