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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

うだうだな日

今日は一日うだうだしてしまい、
どうにもならないので『天空の城ラピュタ』をフランス語吹替えで観る。
明日はがんばるべく、辞書占い。
おらよっ、と129頁右半ば。

Feme qui sa bouche abandone
Le surplus molt de legier done.
(Femme qui abandonne sa bouche accorde sans peine le surplus.)
Chrétien de Troyes, Le Conte du Graal (trad. L. Foulet)

「唇を委ねた女は、残りのものを苦もなく許すものである」
クレチヤン・ド・トロワ、『聖杯物語』(十二世紀後半)より
うーむ。なんかモーパッサンみたい。


忘れていたけど、12日はネルヴァルの日だった。
『プレス』紙、1840年6月22日記事の途中。
スポンティーニがオペラ座に新作の提供を申し出たが、
座の支配人デュポンシェルは、この昔の人気作曲家を馬鹿にしてあしらった、という
劇場の裏話が長々と語られているくだり。

On aime les grands hommes, mais on les aime morts ; s'ils se réveillaient dans le cercueil au moment où l'on vient honorer leur cendre, on les régalerait d'un bon coup de pelle sur la tête. M. Spontini était, pour l'Opéra, un de ces grands morts révéillé.
(Gérard de Nerval, OEuvres complètes, Pléiade, t. I, 1989, p. 575.)

「人は偉人を愛するが、彼らが死んでいるからこそ愛するのである。もし彼らの遺灰を称えにやって来ている最中に、彼らが棺の中で目を覚ましたとしたら、スコップで頭に一発お見舞いしてやることになるだろう。オペラ座にとって、スポンティーニ氏はかような蘇ってきた死者の一人だったというわけだ」
(最後のréveilléが単数なのは『プレス』原文のママ。今気づいたけど、それでよかったですか。)
ネルヴァル(記事はG-D.の署名)がスポンティーニをどう評価していたのかはもひとつよく分からないあたりに、
ジャーナリズムの仕事に徹する様が窺われるような記事。
でも時々、こういうユーモア効かせた箇所があるのが楽しい。
というか、これはしかし実のところかなり真実を含んでいると思われます。