えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

死者を起こせ

フレッド・ヴァルガス、『死者を起こせ』、藤田真利子訳、創元推理文庫、2002年(2008年再販)
先史時代専門のマティアス(マタイ)、中世のマルク(マルコ)、第一次大戦のリュシアン(ルカ)の
3人の歴史学者(いずれも35歳、定職に就けずに「クソ溜」にはまっている)が、
ボロの一軒家で共同生活するところに、隣家の女性が失踪して…で始まるミステリー。
3人の造形と、彼らのキャラクターを生かしたユーモアが冴えているところが高評価の一品でした。