えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

デュラスの笑み

Marguerite Duras 2

あがるようであがらない「うだつ」。
いずれにせよ、これからしばらく『女の一生』とお付き合い。
それから、マルグリット・デュラスがもう一枚出来上がる。
19世紀はみんな肖像写真なので、かしこまって(あるいはふんぞりかえって)
どこか遠いところを眺めているおじさんばかりなのであるが、
20世紀になるとスナップショットになるので、
笑顔が登場することに相成るのであった。
部品数123。だんだん増えて、ますます大変。
それからなんだか20世紀に移行しているみたいなのも危険な兆候ですなあ。
とめどがありやしない。


では辞書占い。断固として占い。
どんがばちょ。それは違うか、277頁、上から四つめ。

Nous sommes tous les deux voisins du ciel, Madame,
Puisque vous êtes belle, et puisque je suis vieux.
Victor Hugo, Toute la lyre, A Mme Judith Gautier.

「我々は二人とも天に近いのです、奥様、
何故ならあなたは美しく、何故なら私は老いているから。」
ヴィクトール・ユゴー、『竪琴のすべて』より「ジュディット・ゴーチエ夫人へ」。
くおー、またしてもユゴー。こんな文句までアレクサンドランなのがいかにもユゴー
しかも相手はジュディット・ゴーチエ(1845-1917)。
これは口説き文句なんでしょうか、なんなんでしょうか。
なんだか力が抜けました。はー。