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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

ゆるキャラのつもり

M. Guy

時流に乗って(つうか乗り損ねて今更か)
いわゆる「ゆるキャラ」で勝負すんぞ、と思いたつ。
これで「モーパッサンを巡って」も千客万来。
名前はくるしまぎれに「むっしゅー・ぎー」(仮称)。
断じて「ミスター・ガイ」ではありません。それはいやだろう。
どうですか。ゆるさが足りませんか。
似顔絵と「がんばる猫」の融合するところ、これしかないと思うのであるが、
どこで計算が狂っているのかしら。
むつかしいわ。


さて、「いつか」といっていても埒が明かない可能性濃厚なので、
レコー・ド・パリ(以降略してエコパリ)の若手の方を一人づつ訳していこうかと思う。

 M. de Maupassant est dans une situation un peu à part, qui rend difficile toute appréciation de son talent.
 Ceux qui l’aiment n’ont qu’à exagérer le bien qu’ils en pensent, ceux qui l’aiment moins ne peuvent que suspendre leurs restrictions et ceux qui ne l’aiment pas ne pourraient qu’imiter le sentiment de ceux qui l’aiment le plus. – Henri de Régnier.
(L'Écho de Paris, supplément illustré, 8 mars 1893.)
 モーパッサン氏はいささか例外的な状況にいるので、彼の才能を評価することは難しい。
 彼を愛する者は、彼のものと考えられる長所を誇張して述べさえすればよいが、それほど彼を愛していない者は、留保を一時棚上げしておくしかない。彼をまったく愛していない者は、彼を最も愛している者の感情を真似るしかないだろう。――アンリ・ド・レニエ

アンリ・ド・レニエ(1864-1936)
64年生まれは、ルナール、ルブランと同い年。
詩人にして小説家。永井荷風が好きだった人。
にしても、のっけからすごいですね。見事な逃げ口上で、レニエ自身がどれに当てはまるのかも
表立っては言明されていない。含みの多いこと。
しかもよく考えると、前の頁の大御所連の賛辞に対する厭味でもある。
「例外的な状況」とは無論、パッシーのブランシュ医師の病人に入院していること。
ま、モーパッサンと馬が合う人ではありますまいなあ、と。