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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

お次はヴァレット

モーパッサン フランス文学

おもむろに一息で読んだ本。
出口裕弘、『辰野隆 日仏の円形広場』、新潮社、1999年
半ばまではとても面白い。後半はやや「ふくらまし感」ありか。
というか、この本全体がそれ自体として、日本における仏文学に携わってきた人の思いの記録ということで、
これでいいのかもしれない。
定年時、頁を切ってない本1,800冊を東大仏文に寄贈した、という話に一番驚く。
どう形容していいか分からんけど、とにかく並みではできまいや。


今日の宿題。

 Du naturalisme, Guy de Maupassant a versé dans l’analyse psychologique : c’est encore le réalisme et la transcription directe ; mais une évolution n’était sans doute pas impossible chez un écrivain qui avait su reconnaître l’étroitesse de ses premières vues. Il a, d’ailleurs, plusieurs fois atteint au chef-d’œuvre avec ses contes. – Alfred Vallette.
(L'Écho de Paris, supplément illustré, 8 mars 1893.)
 自然主義から、ギ・ド・モーパッサンは心理分析へと流されていったが、それもまたレアリスムであり、直接的な書き写しである。だが、始めの頃の己の視野の狭さを認めることのできた作家であれば、進化も恐らくは不可能ではなかっただろう。そもそも、彼は短編小説において何度も傑作に到達している。――アルフレッド・ヴァレット

Alfred Vallette (1858-1935)
1890-1935年まで、妻のラシルドとともに雑誌『メルキュール・ド・フランス』編集に携わる。
ポール・レオトー、アルフレッド・ジャリの友人でもあった人。
ふむ、なるほどそうであったか。
まあ、なんつうか皆さんおざなり感がありますよね。
モーパッサン? 別にどーでもいーけどー。
てなところが本音だったかと、まあ推察されるところではあります。
原則的に言って、モーパッサンは目に見えるものしか信じないごりごりの唯物論
象徴主義は、目に見えない領域にこそ真実はあるという立場なので、
精神性とか夢とか音楽とか、そういうものに重きを置くのが基本でありましょう。
ま、しかしそれは原則論。結論を出すにはまだ早い。