エコパリのモーパッサンについてのアンケート若者編は、
あと四人ばかり残っているけど、今日はお休み。
思ったよりも大変であった。
ちょっと前に描きなおしてみたヴェルレーヌ(1844-1896)でも掲載し、
詩を一遍訳してみる。拙い訳で恐縮です。
Nevermore
(Paul Verlaine, « Nevermore », in Poèmes saturniens, 1866)
想い出よ、想い出よ、どうしろと言うのか? 秋は
無気力な空気の中にツグミを飛ばし、
太陽は単調な光を放って
木を黄色く染め、北風が音を立てている。
我々は二人だけで、夢見心地に歩いていた
彼女と私、髪も思いも風に吹かれて。
突然、感動的な視線を私に向けて言った
「あなたの一番美しかった日は?」生き生きした彼女の金の声。
優しく、響き豊かで、天使のように瑞々しいその声で。
控え目な微笑みが彼女に応えた
そして私は彼女の白い手に、敬虔な心で口づけをした。
――ああ! 最初の花々は、なんと香り高いことか!
魅惑的な囁きでもって、なんとざわめくことだろうか
愛する人の唇から洩れる、最初の「はい」の言葉は!
『サチュルニアン詩集』は最初の詩集で、まだ二十歳そこそこの頃の作、
なので「僕」と訳したほうがいいのかもしれないけれども。