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えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

丙類を思う

読書

相変わらず、翻訳を見直して、会議をして、もう3月も終わります。
22日、ヴェルレーヌマラルメの充実の一日。
飲み過ぎて電車寝過ごし、あやうく終電を逃しかける。
23日から25日まで新潟へ。まだ雪降って寒かったのお。


今日ぱらぱら読んで、ほうほうと唸った本。
田中貞夫、『旧制高等学校フランス語教育史』、旧制高等学校記念館、2005年
実に渋い。
旧制高等学校では文系、理系、甲乙丙類に分かれており、
丙類はフランス語が第一外国語であり(ただし丙類のある学校は限られていた)、
週に10コマ程度みっちり授業があって、1年の最初の半年で文法を終えると、
あとはがしがし原書の講読が行われていたのだ、ということを学ぶ。
私としては、そこでどれくらいモーパッサンが使われていたかが気になる。
この本には卒業生へのアンケートで、どんな教科書が使われていたかという質問もあり、
そこには成程ちらほらとモーパッサンの名前がある。
まあ、「よく使われた」といっていいに違いなかろうが、
もう少し実状の知りたいものよのお、とか思う。
決して読みやすくはないが、貴重な資料でありました。


それはそうと、自分の中で「第一外国語=英語」というのがあまりに「常識」となっていたがために、
これまで疑ってみることのなかったことに、我ながら愕然とする。
もちろん、それが「常識」となるのは戦後のことに過ぎないのだ。
昔を懐かしむ気はさらさらないが、歴史を学ぶと思うことは多い。