えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

対訳で楽しむ『脂肪の塊』第5回

『ふらんす』2014年8月号

遅くなってしまいましたが、
『ふらんす』8月号に「対訳で楽しむ『脂肪の塊』」第5回掲載されております(p. 32-35.)。
いよいよ大詰め、旅客たちによる娼婦「脂肪の塊」攻略の顛末です。
コラムは「スクリーンの中の『脂肪の塊』」。挙げた作品は5本。
皆さん、何本ご覧になったことがあるでしょうか?
お読みいただけましたら幸甚です。


次回、いよいよ最終回です!


脈略のない引用。

主体はあくまで彼らにあるのである。ヨーロッパとくにフランスが、当時もっとも深刻に彼ら自身の問題として、自国美術の現状に危機感をいだき、深い憂慮を示していたのである。憂慮すべきフランス美術の当時の状況を、いかにして変革していくことが可能か、そういった主体的自覚のなかから日本美術に対する関心がはじまったことを銘記すべきである。
(大島清次、『ジャポニスム 印象派と浮世絵の周辺』、講談社学術文庫、1992年、「6 エルネスト・シェノー」、98頁)