えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

地獄の薔薇

エディット・ピアフ
 なんの言い訳もしようのないエディット・ピアフ。伝記を読んでいた頃に描いたものか。

ピアフは終日終夜雨降り続く地獄の底にすっくと立ち上がり、腐った薔薇を掲げて、尽きせぬうらみつらみを歌いやまぬ。コクトーは遥かな一等席もしくは天井桟敷から意地の悪い笑みを湛えて拍手喝采しているだろう。
塚本邦雄『増補改訂版 薔薇色のゴリラ』、北沢図書出版、1995年、59頁)