えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

「19世紀における文学と民衆文化」/ジュリエット・アルマネ「愛の欠如」

「19世紀における文学と民衆文化」チラシ

信州大学国際シンポジウム2018「19世紀における文学と民衆文化―フランスを中心として―」 | お知らせ | 信州大学 人文学部

 12月2日に信州大学で開催される国際シンポジウム「19世紀における文学と民衆文化 ―フランスを中心として―」のチラシ(勝手に転載しますがご海容を)をつらつら眺めながら、この業界では稀にしか見られないよく出来たチラシだなあ(本当の話)と感心していたら、これは信州大学の学生さん(青木さん)の製作によるものだと書かれているのに気づく。なるほど、きっと大学で学ばれたことの成果なのでありましょう。そういうのはとても良い話なのではなかろうかと思うと同時に、今時の若者の技術力は素晴らしいなあとしみじみする。まったく非の打ち所のない良いお仕事ではありませんか。もっと正直に言うとたいへん羨ましい。

 ちなみに、使われている絵はルイ・レオポルド・ボワイー Louis-Léopold Boilly (1761-1845) の「無料公演の日、ある桟敷席」"Une loge, un jour de spectacle gratuit" (1830) のものらしい。なるほど。大量におしかけて観客がひしめいているところ、「無料公演」がいかにも庶民にとってのお祭り騒ぎの機会だったことを思わせる。また、シンポの内容にもぴったりの選択だ。右下の男性が下を向いているところが、チラシの構図にぴったりというのも良いですね。

Les loges au théâtre | Histoire et analyse d'images et oeuvres

(こちらのページ(仏語)に、ボワイーの件の絵の解説がある。)

 

 とりたてて落ちもない(シンポに参加できませぬし)まま、本日もジュリエット・アルマネJuliette Armanet のアルバム『恋人』Petite Amie (2017) より、「愛の欠如」"Manque d'amour" を聴くとしよう。ビデオはなんだか変でおかしい。

www.youtube.com

Y'a comme un manque d'amour

Ouais

J'ressens un manque d'amour

Tout autour dans moi, oh

 

Y'a comme un manque d'amour

Ouais

J'ressens un manque d'amour

Tout autour 

("Manque d'amour")

 

愛の欠如みたいなものがあるの

そうよ

愛の欠如を感じるの

周りに、私の中に、ああ

 

愛の欠如みたいなものがあるの

そうよ

愛の欠如を感じるの

周りに

(「愛の欠如」)