えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2009-04-06から1日間の記事一覧

ゴプセック

バルザック、『ゴプセック 毬打つ猫の店』、芳川泰久 訳、岩波文庫、2009年 「ゴプセック」はいかにもいかにもバルザックであるが、「手形」の話がもひとつ ややこしくて、その点で、「毬打つ猫の店」のほうがとっつきやすくて明快で面白い のではないか、と…

悲しみよ こんにちは

フランソワーズ・サガン、『悲しみよ こんにちは』、河野万里子 訳、新潮文庫、2009年 私も人並みに朝吹登水子訳を読んだことがあると思うのだが、 (そいで映画を観てジーン・セバーグええなあ、と思った記憶はある) 見事なまでに何も憶えていないのが、我…

帰宅

2日より新潟へ。一年経ったことをしみじみ思う。 読んだ本について(と思ったら本を探さねばならない。読んだ端から室内失踪、どこいった。) アーサー・マッケン、『白魔』、南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2009年 目に見える世界はあやかしであって、真…