えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

BD『バンド・デシネ 異邦人』/ジュリエット・アルマネ「インディアン」

アルベール・カミュの『異邦人』。有名だし、そんなに厚くないし、と思って気楽に手に取ると、前半はなんだかけっこう退屈だし、後半はなんだか難しく、なんだか訳が分からないまま終わるんだけど、なんだか大事なことが書いてあるような気はする、という「…

「19世紀における文学と民衆文化」/ジュリエット・アルマネ「愛の欠如」

信州大学国際シンポジウム2018「19世紀における文学と民衆文化―フランスを中心として―」 | お知らせ | 信州大学 人文学部 12月2日に信州大学で開催される国際シンポジウム「19世紀における文学と民衆文化 ―フランスを中心として―」のチラシ(勝手に転載しま…

『三つの物語』/ジュリエット・アルマネ「独りの愛」

今になって改めて『ボヴァリー夫人』を読み直すと、フロベールが自分の登場人物を甘やかさないためにどれだけ必死になっていたかが、しみじみとよく分かる(ような気がする)。彼はエンマやレオンやロドルフやオメーにせっせと「紋切型」をしゃべらせる。そ…

「対訳で楽しむモーパッサンの短編」第3回/ジュリア「S.E.X.T.O」

『ふらんす』12月号に、「対訳で楽しむモーパッサンの短編(3) ソヴァージュばあさん①」が掲載されました。普仏戦争を題材とした作品です。コラムは「モーパッサンと戦争」、手に取ってご覧いただけましたら有難く存じます。 2018年9月、ミレーヌ・ファルメー…