えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

棺桶島

モーリス・ルブラン、『棺桶島』、堀口大學 訳、新潮文庫、1973年(12刷) ここまで来ると、さすがの私も古いだろう、とは思うんだけど。字が小さいぞ。 『ジュルナル』1919年連載。同年ラフィットより刊行。今は『三十棺桶島』で流通。 これは凄くて、人も…

最終回残りは試験

雨降ったりやんだりまた降ったり。

八点鐘

モーリス・ルブラン、『八点鐘』、堀口大學 訳、新潮文庫、1981年(26刷) 別に頑なに偕成社を避けているのではまったくなくて、 古書でまとめて買っちゃおうかなあ、と思いつつ、その踏ん切りもつかぬまま、 ずるずる来て、なおさらどうもしようのなくなっ…

眠りつづけて日が暮れる

あとちょっとだ。

会議と鱧

仕事して、会議して、後に鱧を食す。

謎の家

モーリス・ルブラン、『謎の家』、井上勇 訳、創元推理文庫、1988年(18版) 1928年『ジュルナル』掲載で、翌年刊行。 (文庫のコピーライトは当てにならないとようやく学習。なんで27年になってんだ。) 出だしはなかなか意想外。おもむろに「遺伝」とかで…

返事なし

ま、来ないもんわしゃあねえな、ヴァカンスだし。と開きなおってみる。 午後会議。夜中華。

事務手続きに弱る

事務手続きというのは、どうしてこう生命力を衰弱させるものであろうか。 メール送っても返事こないし。頼むからヴァカンスでおらんとか言わないでくれ。 それはそうと、以前にピエール・ボレルはモーパッサンの貴重な資料をあれこれ 公開しながら、校訂作業…

ギャラントリー考

祝日ばんざい。 アルセーヌ・リュパンの女性に対する振る舞いが、どうにも古風に思えるのは、 要するに彼は徹頭徹尾ギャランな男である、ということである。 ギャラントリーは日本語にない語の一つで、いかにも訳しにくい。 トレゾールをひくとこの単語は17…

乾杯

月一マラルメ。新顔さんあり。 『ラ・プリューム』、1893年2月15日。 2月9日の同誌主催の宴会の席で朗唱されたもの。最初の題は「乾杯」。 以下、お世辞にも上手と言えない拙い訳。 挨拶 何もない、この泡、無垢なる詩句 ただ杯を示すのみ そのような一団が…

緑の目の令嬢

モーリス・ルブラン、『緑の目の令嬢』、石川湧 訳、創元推理文庫、1988年(27版) ええ古本ですとも。刷っおてくれ。原書は1927年。 1 ものすごい美人が、何故か分からぬが悪事に加担してしまっているらしく、 あんなにも清純な顔をして、こんなことが成し…

ネルヴァル生涯と作品

ネルヴァルの勉強も少しはしようかいなあと。 レーモン・ジャン、『ネルヴァル 生涯と作品』、入沢康夫、井村実名子 訳、筑摩叢書、1985年2刷 原著の出版は1964年で、この時点でのネルヴァル評価としては最良のものかと思うが、 つまりは「シルヴィ」と『オ…

蝉蝉蝉

文字だけで暑苦しいのお。

ライヴァルあらわる

こんなこと書いていいのかしらんが、まあ日本語だから平気さ。 ノエル・ベナムー先生とモーパッサンの演劇について一日メールを交わす。 せんせいは目下、モーパッサンの劇作集出版の計画中だと知っておどろく。 それは素晴らしい話であるが、ぽやぽやしてる…

詩人に会う

関口涼子さんの講演会。 とっても気さくで明るい方なのに感動しました。 詩人というのは、言葉の持つ可能性について深く、丁寧に、いろんな角度から 考える人なのだな、ということをしみじみ感じました。はい、楽しかったです。

二つの微笑を持つ女

モーリス・ルブラン、『二つの微笑を持つ女』、井上勇 訳、創元推理文庫、1974年(5版) 古本。頼むから増刷してください。1927年発表。 おもむろに一句。 怪盗紳士恋におちればただの人。 今回のお題はキプロコこと「取り違え」。 さしものリュパン君も、美…

休息のありがたさ

今年に入ってから、とみに休日のありがたいことよ。

ブラスティッド

京都芸術劇場春秋座にて、 サラ・ケイン作『ブラスティッド』、ダニエル・ジャンヌトー演出を観る。 静岡舞台芸術センター制作。14時開演。 何かを求めていながら、その何かは定かでなく、それを手にすることもできない 無力感のようなものがあって、それが…

あつい

蒸し暑いなか散髪。 和田英次郎、『怪盗ルパンの時代』、早川書房、1989年。 「ベル・エポックを謳歌した伊達男」が副題。 ルパン作品の中に描かれたベル・エポックを辿る一冊。 驚きはないけど、良心的なところに好感。 ルパンはレーサーだったのか、とか、…

赤い数珠

モーリス・ルブラン、『赤い数珠』、井上勇 訳、創元推理文庫、1999年(14版) 別に創元文庫に拘る必要もないのだけれども、というかやめときゃよかったな と思わないでもないんだけど。それはともかく、1934年作。 リュパン出てけーへんやん。 (扉には「ア…

さらに今日とて

本日、ようやく免許更新。 一度失効させてしまったので、またしても初回更新者講習であった。どうでもいいが。 視力検査パスするやろうかと緊張する。思えば3年前もそうであった。 動体視力はもっと落ちるんやから、そういう人はメガネにしなさいと、 講習で…

特捜班ヴィクトール

モーリス・ルブラン、『特捜班ヴィクトール』、井上勇 訳、創元推理文庫、2001年(17版) いささか読む順番が間違っているんだけども。1933年作。 途中から、「これはつまりそういうことなのか」と思っていたら、 つまりそういうことだったので、あっさりし…

今日も今日とて

本日もWASABI。三度も観るといろいろ思うこともないでもなく。 というかアラが目についてしょうがない、というか。ま、ええか。

虎の牙

モーリス・ルブラン、『虎の牙』、井上勇 訳、創元推理文庫、2004年(24版) これまた前半はドン・ルイス・ペレンンナことリュパン危機一髪で、後半がリュパン大活躍。 なにに驚くって、第一次大戦中にリュパンはモロッコの外人部隊に入隊し、 その後、ベル…

がしがし読む

先週に引き続いて会議。 だから、読みだしたら止まらないんだってばさ。

それでも恋する

うな重食べて、 『それでも恋するバルセロナ』鑑賞。 なんの学習もない人たちの、なんの教訓もなさげなお話でしたが、 それでいいじゃん、と納得させてしまうところが、さすがだな、と。

『かもめ』とモーパッサン

チェーホフ、『かもめ・ワーニャ伯父さん』、神西清 訳、新潮文庫、2006年(48刷) 金曜日、チェーホフの話が出たので、勢いで四劇作再読。 チェーホフ劇の人物は、みんなして自分の自我に、あるいは自分の抱く幻想に 閉じ込められているので、ほとんど会話…

雨つよし

今日も雨。 マゾッホを二冊ばかし外してしまった話はおいとこう。 にしても、やはり仏訳の線はちと考えられないような。