えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴェルレーヌのお墓

土曜日マラルメ。 1897年元旦、『ルヴュ・ブランシュ』掲載。 これはほんまにむずかしい。てか分からへん。 墓 命日――1897年1月 黒き岩、北風に転がされて憤り 敬虔なる手の下にても止まりはしない 人間の苦難との類似を手探りし その不吉なる鋳型を祝福する…

ワーニャ伯父さん/三人姉妹

チェーホフ、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』、浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2009年 なんのことはない、ここに出てくる人たちは皆そろって、 「よりよく生きたい」という想いに胸焦がれている、といってよかろう。 今とは違った人生に対する理想と、それ…

翻訳しました

おもむろに宣伝です。 ジャック・タグラン、「TRANSAT 大西洋横断ヨットレース 歴史、挑戦、そして伝説(1866-1905)」、足立和彦 訳、Sea Dream, vol. 11, 舵社、2010年6月、94-99頁 昨年のご縁で、翻訳のお仕事を頂きました。 大西洋横断ヨットレースは、豪…

珈琲をぶちまける

だいたい2年に一度ぐらいやらかしてしまうのであるが、 今日、朝っぱらからコーヒーをどかーんとぶちまけてしまい、いやもう修羅場であったことよ。 我がパソコン、フリッツ君が無事であったのは、不幸中の幸いであった。 『ヴィアン伝』ほか、被害数点。い…

ボリス・ヴィアン伝

寝る前本を読了。 フィリップ・ボッジオ、『ボリス・ヴィアン伝』、浜本正文 訳、国書刊行会、2009年 終戦から残りの40年代までだけで、記述は全体の三分の二ぐらいに至ると思うのだけど、 ほんの五年足らずの間に『日々の泡』はじめの小説を書き、ヴァ―ノン…

雨の週末

書きたいことは色々ありながら、ままならないこの頃。 たとえば、足元に転がってるこんな本、 Gustave Flaubert - Guy de Maupassant, Correspondance (1873-1880), édition présentée, établie et annotée par Sylvain Kerandoux, La Part Commune, 2009. …

ともしび・谷間

チェーホフ、『ともしび・谷間』、松下裕 訳、岩波文庫、2009年 「曠野」以降の後期の傑作ぞろい。 ニヒリズム世代を問題にした「ともしび」 人を見る目を持たなかった女を描く残酷な「気まぐれ女」 「箱に入った男」「すぐり」「恋について」の三連作、 地…

中間テスト

今週は中間テスト。 こういうものは、やらされるほうが大変なのはもちろんながら、 やるほうもなかなか手間かかるのよ。 と今になって思うが、私とて学生時代は当然ながら そんなもん知ったことではなかったので、 これぞまさしく、因果は巡る風車。違うか。

Mon anniversaire

ついに 『マラルメ全集 1 詩・イジチュール』、筑摩書房、2010年 を入手する。が、たまたま、今日は私の誕生日であった。 これでは、まるで自分へのご褒美みたいではないか。 まるで大学2年くらいの仏文学徒みたいではないか。 それでいいのか。まあ、いいけ…

歴史がつくった偉人たち

長井信二、『歴史がつくった偉人たち 近代フランスとパンテオン』、山川出版社、2007年 1885年にヴィクトール・ユゴーが亡くなった時、 彼の遺体をパンテオンに納めるかどうかで議論があって、 モーパッサンはそれを話題に記事を一本書いている モーパッサン…

ユゴーの貫録、とゴロワズリ

竜之介さん楽しいコメントありがとうございました。 その手の艶笑譚はおーむかしからあって、 下ネタで権威的なものを笑いものにするというのが、 健全な?庶民の知恵だったんですねえ。 『エプタメロン』にもそんな話があったような、遠い記憶。 フランスで…

六号病棟・退屈な話

今年が生誕150年だからなのか、どうなのか、 ここのところ文庫本にチェーホフが溢れているようで。 チェーホフ、『子どもたち・曠野』、松下裕 訳、岩波文庫、2009年 は、読み終えてすでに久しい。 濫作作家チェフォンテが、心機一転力を込めて書いたという…

そろそろ折り返し

更新がないからブックマークから消しちゃったよ とFさんに言われて、たいそうしょげた先週の金曜日。 うむうむ。 ようやく耐久レースも8週目でそろそろ折り返し。

フランス語(スイス)を推す

昨日は勅使川原三郎を鑑賞。言葉にならず。 本日はまたしても泥のごとく眠りすぎる。 諸事情あって、フランス語の入力の仕方について調べる。 巷ではフランス語(カナダ)が隆盛を極めている(ほどでもないか) らしいが、私は何故だか最初っからフランス語…