えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2015-01-01から1年間の記事一覧

『即効! フランス語作文』の音声について

『即効(スグキク)! フランス語作文 ―自己紹介・メール・レシピ・観光ガイド』の音声は、10月末より、iTunes Store でのダウンロードが可能となりました(500円)。FeBeではもう数日かかる模様です。たいへん長らくお待たせいたしましたが、ご利用いただけ…

「モーパッサンを巡って」移転のお知らせ

このたび、長らくお世話になっていたlitterature.jp から独立することになりました。 モーパッサンを巡って なんと、maupassant.infoのオリジナル・ドメインを取得しての再出発になります。 再出発を祝うべく、翻訳を一本掲載いたします。ふと勢いで「首飾り…

『即効! フランス語作文 自己紹介・メール・レシピ・観光ガイド』

このたび、フランス語の練習問題集を刊行いたしました。 足立和彦・岩村和泉・林千宏・深川聡子・Chris Belouad、『即効(スグキク)! フランス語作文 自己紹介・メール・レシピ・観光ガイド』、駿河台出版社、2015年 http://www.e-surugadai.com/books/isb…

浅草のどじょう屋

あるアンソロジーで読んだ『放浪記』の一節が記憶に残っているので、現物を確かめようと思って読み始めたら、読めども読めども出てこない。ようやくたどり着いたのは、戦後に書かれた第三部であった。 (三月✕日) うららかな好晴なり。ヨシツネさんを想い出…

地獄の薔薇

なんの言い訳もしようのないエディット・ピアフ。伝記を読んでいた頃に描いたものか。 ピアフは終日終夜雨降り続く地獄の底にすっくと立ち上がり、腐った薔薇を掲げて、尽きせぬうらみつらみを歌いやまぬ。コクトーは遥かな一等席もしくは天井桟敷から意地の…

イヴァン・トゥルゲーネフ(『ジル・ブラース』)

引き続き、モーパッサンの評論を翻訳。 モーパッサン 「イヴァン・トゥルゲーネフ」 イヴァン・トゥルゲーネフに関してはこれが4つ目にして最後のものとなる。 4つの翻訳の間に間違いなく進歩したのは絵の技術であるが、その他はどうなのか、なんとも心もと…

ああ、ユゴー

Le Magazine littéraireの4月号に、「フランスを代表する作家は誰か」というアンケートを取ったという記事が載っている。35人の作家の中から6名までを選ぶ、という形式で、回答者は1,006名(18歳以上)。その結果は以下のとおり。括弧内は%。 ヴィクトール…

私生活のギュスターヴ・フロベール

モーパッサンの評論を一つ翻訳しました。 モーパッサン 「私生活のギュスターヴ・フロベール」 お読みいただけましたら幸いです。 それにしても「頑として肖像画を描かせなかった」という人の肖像を描いて喜んでいるのもいかがなものなのか。 それはともかく…

シャルル・クロの頭

引き続き、何枚かの肖像画を追加。 その中の1枚がシャルル・クロ。なぜかほぼ完成状態で放置されていたものを仕上げる(元写真はナダール撮影のものの由)。 シャルル・クロに関しては、現在、日本語でもしっかりとした研究を読むことができて素晴らしい。 …

念願のデッサン集

Dessins autour de Maupassant 2 ずっと作りたいと思っていたページを、えいやっと作ってみました。 自分でも把握できていなかった、これまで描いた肖像画をあらかた集めました。集まったのは、とりあえず33人分47枚……。(コクトーとかロチとか、この際の蔵…

自由思想

唐突に、やっぱり大事だろうあの記事は、という思いに駆られて一気に訳しました。 モーパッサン 『自由思想』 アンリ・ミットランはモーパッサンの批評文の中でももっとも暗いものの一つと呼ぶが、しかし「解説」にも記したとおり、社会生活上において我々の…

メヌエット

ふと思い立って、モーパッサンの短編小説を翻訳しました。 モーパッサン 『メヌエット』 とくに深い考えはなく、今回は短編集『山鴫物語』から一編訳してみよう、ということで、えいやと決めたのが「メヌエット」でしたが、新潮文庫、岩波文庫にともに翻訳の…