えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『収容所のプルースト』/ミレーヌ・ファルメール「ローリング・ストーン」

ジョゼフ・チャプスキ『収容所のプルースト』、岩津航訳、共和国、2018年を読む。 チャプスキ(1896-1993)はポーランド出身の画家・作家。戦後はフランスに滞在しつづけた。 彼は1939年にソ連の捕虜となり、スタロビエルスク、次いでグリャーゾヴェツ捕虜収…

『モーパッサンの修業時代』書評掲載/グラン・コール・マラード「赤信号で」

『図書新聞』、第3339号、2018年2月17日付に、倉方健作氏による拙著『モーパッサンの修業時代 作家が誕生するとき』についての書評が掲載されました。やれ嬉しや。この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。 前半は主に著書の内容の紹介。後半部の一部分…

『東海ヌーベルバーグ』第4話公開

東海大学のフランス語の先生と学生たちが製作した、フランス語による短編映画『東海ヌーベルバーグ』の第4話「創り出せ! 言葉が生み出す多彩な世界」が公開されました。 www.youtube.com 2年をかけて辿り着いたこの第4話を終えて、主役の学生さんたちももう…

『ルーヴルの猫』/ディオニゾス「愛のヴァンパイア」

ルーヴル美術館に隠れて暮らす猫たちがいる。その中の一匹、オッドアイの白猫「ゆきのこ」は、いつまでも子どものまま、他の猫たちとも打ち解けることができずに、自分の居場所を探している。 その猫たちの世話をしている夜警マルセルは、ガイドの仕事に馴染…