えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ひげの女」ほか翻訳/ミレーヌ・ファルメール「ストウルン・カー」

モーパッサンの若かりし頃の笑劇『バラの葉陰、トルコ館』を訳したのを機に、合わせて訳してしまおうと思い立った詩篇が三つ。 モーパッサン「ひげの女」 モーパッサン「我が泉」 モーパッサン「69」 1881年、ベルギーで地下出版された『19世紀の新サチュロ…

『バラの葉陰、トルコ館』翻訳公開/アルバン・ドゥ・ラ・シモーヌ「偉大なる愛」

本日、モーパッサンおよび仲間たちの共作による一幕散文劇『バラの葉陰、トルコ館』の翻訳を公開。 モーパッサン『バラの葉陰、トルコ館』について モーパッサン 『バラの葉陰、トルコ館』 私の知る限り、日本語の紹介としては、種村季弘の一文(初出1974年…

エッフェル塔に反対する芸術家たち/フランス・ギャル「エラ、彼女はそれを持っている」

先日のエッフェル塔の話の続き。 モーパッサンが加わったというエッフェル塔反対の抗議文書はいったいどういうもので、誰が署名していたのだろうか。 ということが気になったので、当時の新聞を幾つか見てみる。中では『タン』紙、1887年2月14日の記事が、抗…

バンヴィルとエッフェル塔

慶賀新年。本年もよろしくお願い申し上げます。 先日、古書店で一冊の本が目に留まり「面白そう」と思って手に取って、そのまま店内をうろうろしている内に、なぜかだんだんと気になってくる。もしかして既に持っているんじゃないだろうか。考えれば考えるほ…