えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「詩の危機」読了

土曜日マラルメ。日曜日宴会。 ようやく「詩の危機」を(とりあえず)読み終えた。すごい。 ユゴーの死後、自由詩が主張され、韻文定型詩は「危機」に遭遇した。 マラルメは公的なものとしてのアレクサンドランへの支持を表明する一方、現代詩人達の試みの内…

11ヶ月ぶりの翻訳

時間があるのかないのかよくわからないこの頃、 思いたって翻訳を仕上げる。 モーパッサン 『時評文執筆者諸氏』 自身、新聞紙上で「時評文執筆家」であり小説家でもあったモーパッサンが、 両者の性質の相違を説いた後に、当時の一流時評文書き4名を紹介す…

妹はジョルジェット

K-Aさま、コメントをどうもありがとうございました。 こちらこそ今年もよろしくお願いもうしあげます。 試しにツイートしてみたのですが、埋もれてしまったかもしれません。 ルブランの出生証明書、原文トランスクリプトしてみましたので、 よろしければメー…

青春時代は傷だらけ

最近観た映画は、『地下鉄のザジ』と『デリカテッセン』。 どちらも十数年前に一度観た記憶は今やほとんど消えうせていたのでまことに新鮮。 (薄暗い部屋の中、14インチのテレビにレンタルビデオで借りた映画をせっせと観ていたあの頃よ、と。) 『ザジ』と…

イリュージョニスト

L'Illusionniste, 2010. シルヴァン・ショメ監督。オリジナル脚本ジャック・タチ。 私は『べルヴィル・ランデブー』を全然受け付けられないので、どうしよーかなーと 迷っていたのを、ようやく拝見しました。 これまたお恥ずかしながらジャック・タチの映画…

カッコーとミミズク

今日学んだ二つのこと。 1 「うさぎとかめ」のお話はラ・フォンテーヌの『寓話』にもある。 Rien ne sert de courir ; il faut partir à point. (La Fontaine, ""Le Lièvre et la tortue" dans Fables, VI, X.) 何も走るのに役立ちはしない。時間をみきわめ…

おおファンタスティック

竜之介さん、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いもうしあげます。 またしてもあれこれ申し上げたくなるコメントありがとうございました。 メリメとネルヴァルの全集は私も欲しいと思います。 前者6冊が出たのはなんと戦前。ネットだと美…

モーパン嬢

テオフィル・ゴーチエ、『モーパン嬢』、井村実名子訳、上下巻、岩波文庫、2006年 フランス文学史で序文だけが名高い作品(1835年刊行)を諸事情で急ぎ読む。 面白いところは色々あるが、いかんせんいささか冗長ではあるまいか。 もっともそんなこといったら…

焦らず急がず

謹賀新年。 2日帰宅。3日、生田神社初詣。 おみくじは末吉。学業。「焦らず急がず怠らず」精進すべし。うむ。 その後、朝まで大宴会。 岡崎武志、『古本道入門 買うたのしみ、売るよろこび』、中公新書ラクレ、2011年 を読んで、古本屋さんに行きたくなる。