えとるた日記

フランスの文学、音楽、映画、BD

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ビーティフル ピープル

Beautiful People, 1999 ジャスミン・ディズダー脚本・監督。 ロンドンとボスニアを舞台に、5つの物語が交錯しながら語られる。 地味ながら、というか地味ゆえにこれは良い映画でした。 厳しい現実を見据えたうえで、それでも希望を語るこの監督の姿勢に 大…

長いこと風邪

そもそもは14日ごろより、喉がいたくなる。 10月16日、日帰り名古屋。 10月20日、Ego-wrappin' 騒ぎすぎて、一端治った風邪がぶり返す。げほげほ。 23日、マラルメ。『賽の一振り』第一回。むずかしい。飲まずに直帰。 28、29日。貴重な休みを寝て過ごす。 …

華氏911

Fahrenheit 9/11, 2004 遂に観た。マイケル・ムーア監督。 この映画の採用する明快な二分法によれば、 アメリカ社会は支配階級と被支配階級に画然と分かれていて、 (いつの時代の話や、と思いますが、今の話ですね。でてこいレーニンて感じっす) 前者には…

初恋のきた道

The Road Home, 2000 原題は「我的父親母親」だそうです。これは分かりやすい。 張芸謀(チャン・イーモウ)監督。 たまにはこういう映画も観たいじゃないか。 章子怡(チャン・ツィイー)が可愛いからそれでもうぜんぶOKです、 ていうような映画でした。…

日々はどんどん過ぎる

昨日は貴重な祝日。 漢字テスト採点して、『スパニッシュ・アパートメント』見直して終わる。 東欧拡大後版の同種の映画を、誰か撮らないものかしら。相変わらず焼刃付けまくり。あるいは、付け刃焼きまくり。 庄司克宏、『欧州連合 統治の論理とゆくえ』、…

亀も空を飛ぶ

Kûsiyan jî dikarin bifirin, 2004 クルド語が読めるはずもないので、あってるかどうか分かりませんが。 バフマン・ゴバティ監督。 さしもの私も、何を好き好んで重たい映画ばかり観ているのかと 自問してしまうが(カタルシスというものがまるでない)、 し…

あなたになら言える秘密のこと

The Secret Life of Words, 2005 イサベル・コイシェ監督。サラ・ポーリー、ティム・ロビンス主演。 イギリスの工場で働くハンナは、勤勉すぎるからと強制的に休暇を取らされ、 旅先(たぶん北アイルランド)で、偶然に、海上の油田掘削所に看護婦として赴く…

夜間飛行

サン=テグジュペリ、『夜間飛行』、二木麻里訳、光文社古典新訳文庫、2010年 ひとたびサンテックスの手にかかると、労働は、人間が人間であることの存在証明と化し、命がけの責務こそが、人間を崇高な存在たらしめる。ストイシズムに満ちる人物達の姿は、神…

秋雨に注意

干して出かけた洗濯ものがびちゃびちゃになりませんように。 うるうる。

ノー・マンズ・ランド

No Man's Land, 2001 ダニス・タノヴィッチ監督。 セルビアとボスニアとの戦場の中間地帯に取り残された、敵対する兵士チキとニノ。 兵士ツェラは背の下に地雷を仕掛けられ、身動きするこができない。 塹壕を出れば攻撃される三人の、揺れ動く関係。 不干渉…

付け焼刃

切れない刀にはがねの焼き刃をつけ足したもの。見た目は切れそうに見えるが、実際はもろくて切れない。(デジタル大辞泉) なるほど。 というわけで相変わらずの一夜漬け読書。 マンフレッド・B・スティーガー、『新版 グローバリゼーション』、櫻井公人他…